映画『LUCY/ルーシー』
これ、リュック・ベッソン監督なんですね。エンドロールが出るまで、知らずに見てました。
脳の機能が覚醒して認識能力がアップするのはともかく、なぜ外界に物理的な力を及ぼすことが出来るようになるのかは謎ですが(SFだから!)、哲学的な味付けもあり、なかなか楽しめました。
主人公の名前がルーシーなのにも意味があるのですね。
映画『クロニクル』(DVD)
ティーンエイジャーの心の葛藤と偶然手に入れてしまった特殊能力とを絡めた作品。
可哀想だとは思うし、同情する部分は多々あるのだけれど、主人公のアンドリューに対して、共感まではできないのです。結局は彼の自滅のように感じられて。
偶然にしろ、せっかく他の人にはない「力」を手に入れることができたのに、彼はその能力を充分に生かすことができず、むしろ翻弄されてしまった。彼にとっては、そんな力など手に入らないほうが良かったのかもしれません。
なんだか、人生全般に言えることのような気もします。特別な能力や才能のあるなしにかかわらず、自分の人生やせっかく与えられた命をきちんと生き切ることができるかどうか。人間一人一人に与えられた課題であるような。
この映画での救いは、ただの哲学者気取りかと思っていたマットが最後までいいヤツだったことです。あんなにいいヤツが友達だって言ってくれていたのに、ほんとにバカだな、アンドリュー。