2011-01-01から1年間の記事一覧

展覧会『ザ・ベスト・オブ 山種コレクション [前期]江戸絵画から近代日本画へ』山種美術館

広尾に移転してから初めて山種美術館に行ってみましたが、これが「ベスト」なら、随分淋しいコレクションですね。そして、お金のことを言うと下品だが、これで一般1,200円はボリすぎだと思う。他の民間の美術館と比べると、この内容と作品数なら800…

神宮外苑のイチョウ並木

通勤電車の窓から見かけたイチョウが真っ黄色だったり、会社の近くの並木が綺麗に色づいていたので、ひょっとしたら神宮外苑のイチョウ並木も見頃になっているかも知れないと思って、見に行ってみました。 が、すでに時期はずれだったようで、随分散ってしま…

映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』

子供向けなのだろうと思っていましたが、やはりそうであった。でも、いかにも冒険活劇という作品で、見ていて楽しかった。飛行船のデザインも格好良かったです。 バイオ・ハザード以外でミラ・ジョヴォヴィッチを見たのは初めてかも知れないが、なかなか魅力…

映画『インモータルズ −神々の戦い−』

古代ギリシアが舞台とはいえ、ほとんどSFで、あり得ないような映像を堪能しました。本来ならスプラッターなシーンも、「綺麗な」映像になっています。 ただちょっと、ストーリーが弱かったかな。最大の謎は、なぜオリンポスの神々は、タイタン族をあんな風…

体調不良でダウン

体調不良で1日ダウン。 昼過ぎにいったん起きたのだが、頭痛と肩こりに軽い吐き気とだるさも加わって、再び寝床へ。「頭いてー、気持ちわりー」などと思っていたら、いつの間にか寝入ってしまい、目覚めたときには夕方の6時であった。すでに外は真っ暗。 …

碑文谷公園へ

目黒区にある碑文谷公園(目黒区碑文谷6−9−11)に行って来ました。 東急東横線の都立大学駅から線路沿いを歩いていきます。学芸大学駅の方が近いのですが、あえて運動をかねて遠い駅からスタート。 途中、環状7号線とぶつかったところでは横断歩道も歩…

来年(2012年)は祝日がしょぼい

来年のカレンダーをつらつらと眺めていたのですが、恐ろしいことを発見してしまいました。2月11日(建国記念日)、9月22日(秋分の日)、11月3日(文化の日)と、祝日が3日も土曜日と重なっている! あ〜らら、なんてこった。すでに来年もろくでも…

島地勝彦『えこひいきされる技術』(講談社+α新書 2009年)

途中から年寄りの自慢話のようになってしまっているが、人間関係は直接本人に会う「直当たり」が大切だということ。ゴルフもそうであるように、読書も小学校の低学年から読んでいないとはじまらない。普通、子供のころから本が好きで読んでいても、途中、受…

『キャプテン・アメリカ』

ひ弱な青年が当時最高の科学技術で、筋肉ムキムキのマッチョマンに大変身するわけですが、その後の活躍ぶりが少々地味。 平均的な成人男子よりは段違いに高い運動能力を手にするのですが、一応人間は人間のままなので、機械のスーツに身を包んだアイアンマン…

映画『猿の惑星/創世記(ジェネシス)』

エンターテインメントとしては充分面白かったけど、わずかに物足りない。 人類(の文明)が滅び、猿がそれに取って代わるにあたって、何か大きなテーマとか世界観の提示みたいなものが欲しかった。これだけだと、ラストで“すべて俺のせいだ”という科学者(ジ…

秋ドラマ、スタート

見ようと思っていた秋の連続ドラマ、初回が出揃ったので、感想など。 『謎解きはディナーのあとで』 何よりも櫻井翔の頑張り次第でこのドラマの出来は決まると思っていたのですが、そんなことを心配するような内容ではなかった。 時間と金のかかったコントみ…

映画『カウボーイ&エイリアン』

なんか最近、エイリアンが地球に来過ぎです! そして、みんな邪悪でみんな似たような外見をしています。恒星間飛行が可能なほど高度な科学技術を持っているのに、どこか抜けているところも似ています。 こいつら親戚なのか!? 遺伝子的に近いのか!? ダニ…

酒井順子『煩悩カフェ』(幻冬舎文庫 2002年)

その意地悪な視線が快感な、酒井順子のエッセイ。 「連れてって病」キャリアの人というのは、ふと気がつくと、誰かと結婚していたりします。彼女は非常に冷静に、「私の性格を考えると、下手に自立の道を歩むよりも、頼りになる男性にずっと手を引いてもらい…

東伏見稲荷へ

私のような出不精人間にとって、京都の伏見稲荷には行ってみたいと思っても、一大決心が必要です(お金もかかるし)。そこで、代わりといっては何ですが、東京にある東伏見稲荷(西東京市東伏見1−5−38)に行ってみました。 高田馬場から西武柳沢まで、西…

映画『あしたのパスタはアルデンテ』

“トンマーゾはローマで小説を書いている作家志望の青年。実家は南イタリアの美しい街レッチェにある老舗パスタ会社。彼の頭を悩ませているのは、家族に内緒の3つの秘密。一つは、家族には経営学部と偽って文学部を卒業したこと。二つ目は、家業を継ぐ意思が…

岸本葉子『家にいるのが何より好き』(文春文庫 2002年)

かく言う私も十代、二十代の頃は、あるがままということを、あまりだいじにしていなかった。はっきりとは思い描けないが、少なくとも今の自分とは違う「あるべき自分」のようなものが、常に気になり、焦っていた。(P.254)「あるべき自分」に気をとら…

善福寺のイチョウ

国の天然記念物にも指定されている、善福寺(東京都港区元麻布1−6−21)のイチョウを見に行ってきました。 地下鉄の麻布十番駅で下り、まずそばを流れる古川に寄ってみました。 東急線渋谷駅の裏からひっそり顔を出す渋谷川は、川というよりちょろちょろ…

出費が続く年

秋冬用のスーツを買った。予算を少しオーバーしてしまった。痛い出費だ。 振り返ってみると今年は、買い物の多い年になっている。 春には、やはり春夏用のスーツを2着買い、その後、地デジ対応でテレビを買い換え、ブルーレイ・レコーダーも買った。 夏には…

能『彭祖』

能『彭祖(ホウソ)』を見に行きました。久しぶりの能楽鑑賞。 この曲は有名な『菊慈童』や『枕慈童』と同じく、周の穆王に仕えていた童子が罪を得て深山に流されたものの、王の慈悲によって与えられた偈の霊力によって七百歳の長寿を保った、という話がモチ…

松原惇子『ひとり家族』(文春文庫 1999年)

人は家族の一員である前に個人であるはずだ。だから、すべての制度は個人単位で考えられ機能されるべきである。夫婦だって切りはなされる前のベトちゃん、ドクちゃんではないのである。個人と個人の集団であるはずだ。それを「家族」というひとつの単位でく…

映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』

“ある日、大量の隕石が地球に降り注ぐ。しかしそれは単なる隕石ではなかった。世界中の都市は未知の敵による大規模かつ容赦のない攻撃によって次と陥落していく。そしてロサンゼルスも、もはや壊滅寸前に。そんな中、ロサンゼルス西警察署に逃げ遅れた民間人…

もはやギリシアも終わりか

[ベルリン 11日 ロイター] ドイツのレスラー副首相兼経済技術相は、ギリシャの秩序ある破綻をタブー視すべきではないとの見解を示した。 連立与党の一角を占める自由民主党(FDP)党首でもある同相は、ウェルト紙に対し「ユーロ安定に向け、もはやタ…

映画『天国の日々』

『ツリー・オブ・ライフ』がネットで酷評されているテレンス・マリック監督の第2作『天国の日々』(1978年)を見てきました。ちなみにこちらはやたらと評価が高い。 あれ? 確かに映像は綺麗なんですけど、この手の映画、この手のお話はすでにどこかで…

「解雇規制の撤廃で経済成長」なんてマユツバ

「(正社員の)解雇規制を撤廃すれば、労働力の移動がスムーズになって労働生産性も高まり、結果経済も成長する」という論調がありますが、これってマユツバだと思います。何の根拠もデータもなく、感覚で言っているだけなのですが。 今の日本のこの状態で解…

野田首相に望むこと

いつの間にか野田前財務相が総理大臣になっているんですけれども、本人も言っているとおり、‥‥地味で関心が持てない。 でもこういう利害調整型の人って、日本では長続きしそうですよね。おそらく在任中、大きなことはしないし、出来ないと思うのですが。そも…

『仮面ライダーフォーゼ』スタート!

今日から始まった仮面ライダーの新シリーズ『仮面ライダーフォーゼ』ですが、 ウルトラマンの怪獣、ダダかと思いました。 仮面ライダー生誕四十周年記念作品と銘打っているけど、ここまで行ってしまうともはや仮面ライダーではありませんね。仮面ライダーで…

映画『レイン・オブ・アサシン』

娯楽映画のお手本のような作品。面白かった! 先週重めの映画を見たので、今週は何かスカッとする映画が見たいなと思って、探していたら見つかったのがこの映画。ジョン・ウー監督でミシェル・ヨー主演とくれば、ド派手なカンフーアクションが楽しめるに違い…

映画『ツリー・オブ・ライフ』

この宇宙はなぜ存在し、この星になぜ生命は生まれ、ここにこうして私は存在しているのか、という哲学的な問いかけと、ブラッド・ピット一家の家族の物語がもうひとつしっくり来ていないように感じた。いや、超越者を求める形而上的な思いと、形而下的な日常…

展覧会『明・清陶磁の名品 官窯の洗練、民窯の創造』(出光美術館)

久しぶりに美術館に行って来ました。タイトル通り、明・清代の中国陶磁器の展覧会。 展示は、明から清へかけての彩色技術の進歩などが一目でよく分かるものでした。中でも一番心引かれたのは「粉彩桃花文瓶」という、清は雍正帝時代の作品。高さ38.5cm…

映画『シングルマン』(DVD)

事故で恋人を失ったゲイの大学教授が、死を決意する。その1日を描いた作品。 彼を慕う学生との会話が、いい。お互いもう分かっているのに、核心には触れない。 口に出して言ってしまったら、終わってしまうとでも思っているかのような、認めてしまうのを恐…