ユニクロ 柳井氏のコメント

 ユニクロの柳井氏が日経ビジネスのインタビューに答えていた記事が面白かったので、一部抜粋メモ(2019.10.09 日経ビジネス電子版)。

「最悪ですから、日本は。
 この30年間、世界は急速に成長しています。日本は世界の最先端の国から、もう中位の国になっています。ひょっとしたら、発展途上国になるんじゃないかと僕は思うんですよ。」

「結局、この30年間に1つも成長せずに、稼げる人が1人もいない、稼げる企業が1社もない。(中略)30年間、負け続けているのにそのことに気付いていません。」

民度がすごく劣化した。それにもかかわらず、本屋では「日本が最高だ」という本ばかりで、僕はいつも気分が悪くなる。「日本は最高だった」なら分かるけど、どこが今、最高なのでしょうか。」

「みんなが安倍政権の経済政策「アベノミクス」は成功したと思っていますが、成功したというのは株価だけでしょう。株価というのは、国の金を費やせばどうにでもなるんですよ。それ以外に成功したものがどこにあるんでしょうか。数字が示しているでしょう。成長していない。GDP国内総生産)は増えてないんです。」

「技術についてはもう完璧に2周遅れ。でも自分たちは先行争いをしていると思っているでしょう。世界の現実を知りません。経営者自身が勉強してないことと、海外に行ってないからです。」

 この人のことはよく知らないし、ユニクロについてあまりいい噂も聞かないが、いちいち同感してしまう。確かにこの平成の30年の間に、日本は世界のトップクラスからずり落ちたと思うのだが、そう思っていない人が多いのは何故だろう。
 分かっていても分からないふりをしているだけなのか。一番分かっていないのは安倍首相のような気もするが。