菅首相ついに退陣か?

 やっと菅首相も退陣のめどが付いたようである。
 私はずっと消極的ながら菅総理を支持していた。震災後の対応のまずさを散々叩かれていたが、そもそもこの国には本当の意味での「有事」なんて想定されておらず、であれば、速やかかつ的確にその「体勢」を取りようがないのは仕方のないことではないかと思っていた。誰が総理をやっていても、この程度の対応しか取れなかっただろうと。
 しかし「浜岡原発停止要請」以降の、首相の原発に対する発言、対応はあまりにもぶれすぎ、またその場しのぎの感が否めず、私もこれ以上首相を支持することは出来ないと思うようになった。

 従って菅総理の退陣が固まりつつあるのは喜ばしいことであるはずなのだが、次期首相=民主党代表候補として取りざたされている人々の顔ぶれを見ると、これまた何とも言いようがない。
 野田財務相、馬淵前国土交通相小沢鋭仁環境相鹿野道彦農相に海江田経済産業相。いずれも小粒で、これが総理の器だろうか。民主党の人材不足、玉切れぶりも恐ろしいほどである。
 こんなことなら小沢元代表の方がまだましかとも思うが(私は大嫌いだが)、菅総理が今まで総理を続けられた理由の一つ「有力な次期代表候補がいない」という民主党の弱点がここへ来てもろに露呈してしまっている。

 やはりここでいったん解散総選挙から政界再編を経た方がいいのだろうか?