映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』

 前作ではいかにも神々しく「神の国」という感じであったアスガルドの様子が、ずいぶん人間界くさくなっていました。(そもそも冒頭で、我々は神ではないというセリフがあり、あれあれ、北欧神話がモチーフになっているはずなのに、と思ったりもしたのですが。)
 兄ソーと弟ロキの確執がひとつのテーマになっているわけですが、ソーはぶれないのに対して、ロキがどう出てくるか、この人、行動パターンが読めないので、ドキドキしながらストーリーを追うことが出来ます。
 クライマックスの戦闘シーンでおふざけな場面が入ったり、あれほど強力な敵なのに人間の作った手作り感溢れる装置が大活躍したり、ツッコミどころは多々ありましたが、エンターテイメント作品としてはなかなか楽しめました。