ドラマ『失恋ショコラティエ』

 久しぶりにかなりハマったドラマでした。
 特に薫子さんの恋、というより片思いの行方が気になって気になって。どう見ても可能性ゼロの相手を好きになってしまったところが身につまされたのです。
 人物の心の声がナレーションで流れる演出は、ダメな人にはダメだったろうけど、心にグサグサくるセリフが多くて、個人的には好きでした。主に主人公・爽太と薫子さん、二人のものがほとんどでしたが、考えてみれば、楽しい妄想シーンもこの二人のものばかり。
 逆に言えばこの二人の感情がドラマの軸になっていたのだと思います。主人公・爽太はもちろんですが、もっとも叶いそうにない思いを抱える薫子さんが。
 そしてラストは、紗絵子さんもえれなも去ってしまった後だけに、爽太がフランスから無事に帰ってきたらひょっとしたら?と、薫子さんファンに思わせるようなものでした。

 薫子さんがらみの感想ばかりになってしまいましたが、様々な人物の様々な感情を追体験できるドラマでした。