秋ドラマ、スタート

 見ようと思っていた秋の連続ドラマ、初回が出揃ったので、感想など。

 『謎解きはディナーのあとで
 何よりも櫻井翔の頑張り次第でこのドラマの出来は決まると思っていたのですが、そんなことを心配するような内容ではなかった。
 時間と金のかかったコントみたい。逆にドラマとしては安っぽい。登場人物のうち二人がお金持ち、という設定なのに(櫻井翔演じる執事も何かいわくありげだが)、なんでこんなに貧乏くさいの?
 北川景子については何も言うべきことがない。ちょっと顔が綺麗で生意気っぽければ誰でもいいのだもの、この役(そういう意味ではぴったりか)。ただ、あんな下品なお嬢様はいませんね。あれでは成金の娘。
 櫻井、北川、椎名の3名がしっくり絡んでいないような印象を受けるのは、まだ初回だから仕方ないのかな。

 『専業主婦探偵〜私はシャドウ
 相変わらず深田恭子の演技力は“?”、大いに“??”だが、世間知らずな専業主婦の役がぴったりで可愛らしかった。彼女、世間標準から少しずれた役をやるとぴったりはまるんですよね(本人のキャラクター、そのままか?)。
 深キョンを引っ張る探偵役が桐谷健太だが、頑張ってるけどちょーっと力不足かな。もう少しベテランでも良かったかも。

 『11人もいる!』
 これは、さすが宮藤官九郎、と言えばいいのだろうか。登場人物のセリフ、やりとりの面白いこと。特に、幽霊・広末涼子と末っ子・加藤清史郎君との掛け合いは笑える。この子、やっぱりすごいね。
 また、父・田辺誠一の天真爛漫ほがらかぶりも、長男・神木隆之介のまっすぐな張り切りっぷりも見ていて楽しい。元天才子役、神木君は最近ご無沙汰だったけど、子役の壁とやらをうち破りそうな清々しさを感じる。

 『妖怪人間ベム
 思っていたより「昭和枯れすゝき」な内容であった。杏(ベロ)がなにかと、人間なんて、人間なんて、とやさぐれているし。原作が昭和だから、それでいいのか。でも、これ、一般受けするのか。
 亀梨和也がベムをやると知った時には、「怪物くん=大野智の二番煎じ?、亀梨君も堕ちたもんだねぇ」と思ってしまったが、コメディの怪物くんとは比べる気にならないくらいシリアスなのだった(つーか、そもそも怪物くんの方をちゃんと見たことないんですけど)。
 人間を信じたいと思って、実際そのように行動するのだけれど、どこか躊躇するところもあり、結局裏切られたと感じるような結果になって、余計に屈折してしまうベム。こういうちょっと曲がった役をやると、亀梨君、何故か似合いますね。
 でも、繰り返しになるけど、この作品、一般受けするのかなあ。 
 妖怪3人に絡む北村一輝は、この役には少し重たくないだろうか。『専業主婦探偵』の桐谷健太と入れ替えるとちょうどいいような気もする。 

 『怪盗ロワイヤル』
 あっ、これ、エピソード#0でまだ始まってないや。
 でも、最近人気急上昇中(来春の連続テレビ小説でヒロインの相手役をやるらしい)の松坂桃李主演なので、よほど酷くない限り見る! 見続ける! だって、シンケンジャーの時から見てるんだから!

 と言うわけで、初回を見た限りでの今秋1番のヒットは『11人もいる!』でした。一方、見なくなってしまうかも知れないのは『謎解きはディナーのあとで』。ごめんね、櫻井君。
 しかし、今期も『南極大陸』とか『家政婦のミタ』とか、目玉になりそうなドラマを見事に外してしまったなあ。ドラマ好きを自称するなら見なきゃいけないのだろうけれど、キムタクにも松嶋菜々子にも興味持てないんですよね。