『キャプテン・アメリカ』

 ひ弱な青年が当時最高の科学技術で、筋肉ムキムキのマッチョマンに大変身するわけですが、その後の活躍ぶりが少々地味。
 平均的な成人男子よりは段違いに高い運動能力を手にするのですが、一応人間は人間のままなので、機械のスーツに身を包んだアイアンマンや、化け物になってしまう超人ハルクや、そもそも人間ですらないマイティーソーとは比べものにならない。敵から“盾を振り回しているだけの男”と言われてしまいますが、まさにそんな感じ。「キャプテン・アメリカ」と名前も派手なだけに、余計に淋しいですね。
 むしろマッチョマンになるまでの話の方が面白かったです。

 しかし、アメリカ国債を買おうキャンペーンには笑った。現在の米国政府とFRBに対する皮肉なんでしょうか。
 それから、赤い顔の人はマスクを付けていた時の方が怖かったよ。