ドラマ『なぞの転校生』

原作を読んだことも他の映像化作品を見たこともないのですが、劇中に出てくる「プロメテウスの火」はきっと原爆がモチーフで、SFではあるけれども、核兵器の恐怖がこの作品のテーマになっているのですね。 全体的に重めの演出でしたが、岩井俊二がプロデュ…

ドラマ『失恋ショコラティエ』

久しぶりにかなりハマったドラマでした。 特に薫子さんの恋、というより片思いの行方が気になって気になって。どう見ても可能性ゼロの相手を好きになってしまったところが身につまされたのです。 人物の心の声がナレーションで流れる演出は、ダメな人にはダ…

ドラマ『緊急取調室』

天海祐希以外のキャストはおじさんばかり(小日向文世、大杉漣、でんでん、田中哲司)、主な舞台は警察の取調室の中、こんな地味な絵面で大丈夫なんだろうかと思いましたが、容疑者とそれを取り調べる天海祐希との駆け引きが緊張感に溢れていて面白かったで…

映画『シェルブールの雨傘』(DVD)

いやー、カトリーヌ・ドヌーヴ、きれいですね。音楽もいい。 もっと若いころに見ていたら、ジュヌヴィエーヴはひどい女だと怒りたくなったかもしれないけど、いい大人になって思うのは、仕方のないことだったのだろうなということです。まだ10代で、それも…

映画『ロボコップ』

最近よくある過去の作品のリメークで、半分人間、半分ロボットの警察官がCGてんこ盛りで大活躍するSFアクション映画(=あんまり中身なし)なんだろうなと思っていたら、ちょっと違いました。 無人攻撃機が、アメリカのみならず世界中の軍隊に導入されて…

映画『エージェント:ライアン』

CIAの新人エージェント、ライアン誕生の物語(タイトルそのまま)。ケヴィン・コスナー、ケネス・ブラナー、キーラ・ナイトレイと出演者も豪華で楽しめました。 ただ、主演のクリス・パインがどうしても「有能」なCIAエージェントには見えないんですよ…

映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』

前作ではいかにも神々しく「神の国」という感じであったアスガルドの様子が、ずいぶん人間界くさくなっていました。(そもそも冒頭で、我々は神ではないというセリフがあり、あれあれ、北欧神話がモチーフになっているはずなのに、と思ったりもしたのですが…

映画『ゼロ・グラビティ』

無重力状態の宇宙空間の映像、すごかったです。3D嫌いの私も、これは3Dで見ておいた方が良かったかなと思いました。 サンドラ・ブロックが「私は手を離さなかったのに」と何度も言うシーンは、勝手に恋愛関係のことに置き換えてみたりして、結構深いもの…

ドラマ『東京バンドワゴン 〜下町大家族物語』

ため込んでいた秋ドラマをお正月休みのうちに全て見終わりました。 さて、亀梨和也主演の『東京バンドワゴン』。 こういう気のいいアンチャン役は、素の亀梨君にとても近いんじゃないかと思います。彼の笑顔を見ているだけで、殺伐とした人生を送るオジサン…

ドラマ『独身貴族』

『陰陽屋へ〜』同様、これも第1話を見たときには驚きました。草ナギ剛と伊藤英明が旧財閥の末裔で兄弟、それも草ナギが兄、さらに映画製作会社の社長と専務だなんて。あまりに荒唐無稽な設定にまったく馴染めませんでした。 しかし、一見人当たりも良く外向…

ドラマ『よろず占い処 陰陽屋へようこそ』

錦戸亮が安倍晴明の末裔、祥明を演じるこのドラマ、平均視聴率8.7%とトホホな結果でしたが、第1回の出来が悪かったと思うのです。祥明のチャラチャラしたキャラクターが強調されすぎていたのではないかと。 祥明に助けられる夫婦二人の演技も軽くて(そ…

映画『ルートヴィヒ』

実際のルートヴィヒ2世がどういう人物だったかについては詳しくないのですが、この映画に描かれたルードヴィヒには、ほとんど共感できませんでした。 芸術至上主義という自らの理想を貫くことが出来ずにワーグナーを追放し、好きな男性がいたのに王としての…

ドラマ『都市伝説の女』パート2

毎度恒例、ひと月遅れで見終わるドラマシリーズ。 もはや「都市伝説」とはあまり関係のない心霊スポットやらロボットやらドラキュラやらがネタになっていましたが、こういうドラマとしては良くできていると思うのです。 音無月子(長澤まさみ)の美脚に見と…

映画『REDリターンズ』

パート2がパート1より面白くなることは滅多にないことだが、前作よりずっと面白かった。 モーガン・フリーマンは出なくなってしまったけれど、代わりに、アンソニー・ホプキンス、イ・ビョンホン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが加わって、キャスティング…

展覧会『江戸の狩野派 ―優美への革新』(出光美術館)

タイトル通り、狩野探幽を中心とした江戸狩野派の絵画の展覧会。展示数は少なかったけれど、ひとつひとつをじっくり見るのにはむしろ丁度良かった。 やっぱり花鳥画っていいなあ。 今回、模写や写生も展示されていたけれど、作品として残されているものの蔭…

朝霞市・広沢の池へ

埼玉県朝霞市の栄町にある広沢の池に行ってみました。特に何という目的もなく、田舎を少し歩いてみたかったので(あーあ、朝霞市民に怒られる)。 東武東上線の朝霞駅南口からほぼ一本道。駅を少し離れるとすれ違う人もほとんどいません。空は広いし(自衛隊…

ドラマ『天魔さんがゆく』

先祖代々、幽霊を見ることが出来る家系に生まれた法界天魔(堂本剛)が、この世に未練を残して彷徨っている幽霊達を成仏させる、というホラーコメディ。 以前フジテレビで放送されていたドラマ『33分探偵』シリーズと同じ監督・脚本(福田雄一)と主演(堂…

ドラマ『Oh,My Dad!!』

若くして脚光を浴びた科学者が、しかしその後まったく成果を上げられないまま19年。仕事にも就かず、家族も顧みずに研究に没頭したあげく、幼稚園児の息子を残して妻に逃げられてしまい、慣れないシングルファーザーとして父子二人の生活が始まる、という…

ドラマ『ショムニ2013』

ドラマ『ショムニ2013』を見終わりましたが、正直、以前のシリーズよりパワーダウンしてしまいましたね。 江角マキコ以外の新ショムニメンバーのキャラクターが弱いし、それを演じる女優陣の力量も足りなかったのだと思う。財テクオバサン(堀内敬子)は…

ドラマ『スターマン・この星の恋』

すでに秋ドラマが始まっているのに、やっと見終わった夏ドラマ。 3人の男の子を育てるシングルマザー(広末涼子)の前に突然現れたイケメン王子様(福士蒼汰)は宇宙人だった、というハチャメチャな設定。でも、このクールに見ていたドラマの中では一番はま…

映画『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』

捜査中に銃で撃たれて死んだ刑事が、死後、ボストンの町に潜む悪霊達を退治する組織R.I.P.D.のメンバーにスカウトされて‥‥、というお話。 軽い仕上がりの映画で普通に楽しめました。出来れば悪霊達のヴィジュアルにもうひと工夫欲しかったかなあ(もろにCG…

映画『マン・オブ・スティール』

新スーパーマン『マン・オブ・スティール』は、異星人として特殊な能力を持って生まれ、苦悩して育ったクラーク・ケントが様々な葛藤を乗り越えてスーパーマンになるまでのお話。 故郷クリプトン星の様子や、クラーク・ケントがスーパーマンとして初めて思い…

映画『ウルヴァリン:SAMURAI』

予告編を見て以来、これはとんでもないことになっているぞと思い、半ば怖いもの見たさで見に行ったのですが、実はそれほどでもなかった。『G.I.ジョー』シリーズの日本描写の方がよほど酷いです。 そんなわけで変な肩すかしを食ったのですが、そこそこ楽…

ドラマ『ダブルス〜二人の刑事』

夏ドラマがラストスパートを迎えているこの時期、春のドラマ『ダブルス〜二人の刑事』をやっと見終わりました。 初回を見て驚いたのは、昭和の香り漂うレトロな人情刑事ものだったことです。伊藤英明と坂口憲二の二人を揃えて、まさかの展開。さすがテレ朝。…

ドラマ『ラスト・シンデレラ』

春ドラマを2ヶ月遅れで見終わるシリーズ、今日は『ラスト・シンデレラ』を見終わりました。 このドラマ、性別は違えど、主人公桜(篠原涼子)には結構感情移入して見ていました。他人事とは思えぬところが多々あり。時々現れる川柳(格言?)も身につまされ…

映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

リニューアルしたスタートレックシリーズ、第2段。テレビ時代からのファンとしては、冒頭の惑星でのエピソードで、すでに引き込まれてしまいました。 「未知の惑星探査→トラブル発生→各キャラクターの個性(カーク船長の無謀さとか)で無理矢理乗り切る!」…

ドラマ『TAKE FIVE 〜俺たちは愛を盗めるか〜』

やっと見終わりました『TAKE FIVE 〜俺たちは愛を盗めるか〜』。天才的な泥棒5人組が活躍するドラマで、サブタイトルにある通り、愛のない盗みはしない。 出演者は、唐沢寿明、松坂桃李、稲垣吾郎に松雪泰子、そして倍賞美津子となかなか豪華でした…

ドラマ『ガリレオ』シーズン2

ほぼ2ヶ月遅れでやっと見終わりました、『ガリレオ』シーズン2。 今回も面白かったけど、一番の失敗は当初想像したとおり、吉高由里子の起用でしたね。まさにミス・キャスト。 ネットでも吉高由里子がウザイという意見をちらほら見かけました。 シーズン1…

映画『50/50』(DVD)

酒もタバコもやらない陽気な青年アダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は27歳でガンを患い、5年の生存率は50パーセントと宣告される。職場の同僚や恋人、家族が病気を気遣い神経質になっていく中、悪友カイル(セス・ローゲン)だけはいつも通りに…

映画『ワールド・ウォーZ』

正直言って少々がっかりしております。まさかゾンビ映画だとは思っていなかったので、またかよという感じです。数年前のウィル・スミス主演『アイ・アム・レジェンド』と既視感を覚えました。 勝手な思いこみで、「ワールド・ウォーZ」という大時代なタイト…